FXの基本用語

レート:

為替レートとは、ある国の通貨と別の国の通貨との交換比率のことです。通常、1単位の基本通貨が相手方の通貨でどれだけの価値があるかを示します。

通貨ペア:

通貨ペアは、FX取引で取引される通貨の組み合わせのことです。例えば、ドル/円(USD/JPY)は、米ドルと日本円の通貨ペアです。

ペア通貨:

ペア通貨は、通貨ペアで取引される2つの通貨のことです。例えば、ドル/円(USD/JPY)の場合、ペア通貨は米ドルと日本円です。

基本通貨:

基本通貨は、通貨ペアのうち、先に記載されている通貨のことです。例えば、ドル/円(USD/JPY)の場合、基本通貨は米ドル(USD)です。

クロス通貨:

クロス通貨は、米ドルを介さずに取引される通貨ペアのことです。例えば、ユーロ/円(EUR/JPY)や豪ドル/円(AUD/JPY)などがクロス通貨ペアになります。

ポジション:

ポジションとは、FX取引で獲得または保有している通貨ペアの買い(ロング)または売り(ショート)の状態を指します。

ロング:

ロングとは、通貨ペアの基本通貨を買い、相手通貨を売る取引のことを指します。基本通貨の価値が上昇することを期待して行われる取引です。

ショート:

ショートとは、通貨ペアの基本通貨を売り、相手通貨を買う取引のことを指します。基本通貨の価値が下落することを期待して行われる取引です。

スプレッド:

スプレッドとは、通貨ペアの買値(アスク価格)と売値(ビッド価格)の差のことです。この差額は、取引業者(ブローカー)の手数料として機能します。

ビッド価格:

ビッド価格は、通貨ペアの売り注文が約定する価格で、取引業者が基本通貨を買い付ける際の価格です。通常、アスク価格よりも低い価格が設定されます。この価格差(スプレッド)は、取引業者の利益となります。

アスク価格:

アスク価格は、通貨ペアの買い注文が約定する価格で、取引業者が基本通貨を売り付ける際の価格です。通常、ビッド価格よりも高い価格が設定されます。アスク価格とビッド価格の差がスプレッドとなり、取引業者の利益として機能します。

ポイント (pip):

ポイント(pip)は、為替レートの最小価格変動単位を表します。通常、1ポイントは0.0001(1/10000)の価格変動を示しますが、例外として、USD/JPYなどの通貨ペアでは1ポイントは0.01(1/100)の価格変動を表します。

ロット:

ロットは、FX取引における取引単位を指します。通常、1ロットは基本通貨で100,000単位の取引を意味します。ミニロット(10,000単位)やマイクロロット(1,000単位)など、取引単位は業者によって異なります。

マージン:

マージンは、FX取引を行うために必要な証拠金のことです。レバレッジを利用することで、少額の証拠金で大きな取引が可能になります。

レバレッジ:

レバレッジは、FX取引で少額の資金でも大きな取引ができるようにする仕組みです。例えば、レバレッジが25倍の場合、1万円の証拠金で250万円相当の取引が可能になります。

スワップポイント:

スワップポイントは、FX取引でポジションを維持したまま翌日に持ち越す場合に発生する金利差の利益または損失を指します。通貨ペアごとに金利が異なるため、高金利通貨を買い、低金利通貨を売る取引では利益が発生し、逆の取引では損失が発生します。

ストップロス:

ストップロスは、損失が一定の範囲を超えた場合に自動的にポジションを決済する注文のことです。これにより、損失額をコントロールすることができます。

テイクプロフィット:

テイクプロフィットは、利益が一定の範囲に達した場合に自動的にポジションを決済する注文のことです。これにより、利益確定を効率的に行うことができます。

成行注文:

成行注文は、現在の市場価格で即座に取引を実行する注文のことです。取引が迅速に実行される一方で、注文時の価格と約定価格に若干の差が生じる場

指値注文:

指値注文は、指定された価格に達した場合にのみ取引が実行される注文のことです。これにより、狙った価格で取引が成立することが期待されますが、指定価格に達しない場合は取引が実行されません。

逆指値注文:

逆指値注文は、指定された価格を逆に通過した場合にのみ取引が実行される注文のことです。主に、損失の拡大を防ぐためのストップロス注文や利益確定のためのテイクプロフィット注文に使用されます。

OCO注文:

OCO (One-Cancels-the-Other) 注文は、2つの注文を同時に出し、いずれか一方が約定するともう一方の注文が自動的にキャンセルされるタイプの注文です。

IFD注文:

IFD (If Done) 注文は、ある注文が約定した場合にのみ、別の注文が有効になるタイプの注文です。

チャート:

チャートは、為替相場の価格変動を時系列で視覚化したグラフです。チャート分析を通じて、トレンドやサポート・レジスタンスなどのパターンを見つけることができます。

サポート・レジスタンス:

サポートは価格下落時に反発しやすい水準、レジスタンスは価格上昇時に抵抗しやすい水準を指します。

トレンドライン:

トレンドラインは、チャート上で価格の上昇や下降の方向性を示す線を引くことです。トレンドの把握に役立ちます。

移動平均線:

移動平均線は、過去の価格データの平均値を計算し、それをチャート上にプロットした線です。トレンドの方向性や強さを判断する際に利用されます。

テクニカル分析:

テクニカル分析は、過去の価格データや取引量などの情報をもとに、相場の方向性や転換ポイントを予測する分析手法です。

ファンダメンタル分析:

ファンダメンタル分析は、経済指標や政治的要因などの要素をもとに、通貨の本質的な価値を評価し、相場の動向を予測する分析手法です。

経済指標:

経済指標は、国や地域の経済状況を示すデータです。FX市場では、経済指標が通貨の価値に影響を与えるため、注目されます。

雇用統計:

雇用統計は、ある国や地域の雇用状況を示す経済指標で、労働力人口、就業者数、失業者数、失業率などが含まれます。雇用統計は、経済の健康状態を示す重要な指標とされ、為替市場や株式市場に影響を与えることがあります。特にアメリカの雇用統計(NFP)は、市場に大きな影響を与えることで有名です。

GDP:

GDP(Gross Domestic Product)は、国内総生産と呼ばれる経済指標で、国内で生産された財やサービスの総額を示します。経済成長の評価に使われます。

消費者物価指数 (CPI):

CPI(Consumer Price Index)は、一定の品目を購入するために必要な金額が、基準期間と比較してどの程度変化したかを示す指標です。物価上昇(インフレ)や物価下落(デフレ)の判断材料とされます。

利上げ・利下げ:

利上げは、中央銀行が政策金利を引き上げることで、利下げは逆に政策金利を引き下げることです。金利の変更は、通貨の価値や経済の動向に大きな影響を与えます。

金利政策:

金利政策は、中央銀行が金利を操作して、経済の安定や物価の安定を図る政策です。金利の変更によって、投資や消費の動向が変化します。

FOMC:

FOMC(Federal Open Market Committee)は、アメリカ合衆国の連邦準備制度理事会が主導する金融政策決定機関です。金利政策や資金供給量の調整など、アメリカの金融政策を決定します。

ECB:

ECB(European Central Bank)は、ヨーロッパ中央銀行で、ユーロ圏の金融政策を担当します。金利政策や資金供給量の調整を行います。

BOJ:

BOJ(Bank of Japan)は、日本銀行と呼ばれ、日本の中央銀行です。日本の金利政策や資金供給量の調整を行います。

NFP:

NFP(Non-Farm Payrolls)は、アメリカの非農業部門の雇用者数を示す経済指標です。雇用状況の好不況を示す重要な指標とされ、為替市場に大きな影響を与えます。

非製造業指数 (ISM):

非製造業指数は、アメリカの非製造業部門の景気状況を示す経済指標で、ISM(Institute for Supply Management)が発表します。経済活動の拡大や縮小を示す重要な指標であり、為替市場にも影響を与えます。指数が50を超えると拡大、50未満だと縮小を示すとされています。